高崎城跡の一角に、1961年にアントニン・レーモンドが設計した群馬音楽センターがあります。正面から見ると壁一面ガラス張り、側面にはコンクリートむき出しのギザギザとした壁。独特な外観が目を引きます。
終戦後の1945年11月、音楽で街を復興させようと、群馬交響楽団の前身である高崎市民オーケストラが結成されます。その設立者である井上房一郎がレーモンドに設計を依頼し、完成したのがこの建物です。
建設費用のうちの1億円ほどは市民からの寄付で賄われました。市民の理解と協力により建築された群馬音楽センターは、理想的な公共建築とも言われています。
美しい曲線の螺旋階段を上ると、ガラス越しに大パノラマ。メインホールは1階と2階がなだらかに繋がり、客席と舞台に一体感を生み出します。
井上房一郎とレーモンド、そして高崎市民の情熱をぜひ感じてください。
群馬県高崎市。古くから交通の要衝であり、かつては中山道の宿場町、さらに絹や蚕種の取引が活発な商都として賑わいました。 北関東一の花街として...
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